まるほログ

映画やボドゲや地域情報などを気ままに。上田市鹿教湯温泉に住む元地域おこし協力隊のブログです。

真田丸終了の前に!! 丸子城合戦2016!! あなたならばどう攻める?

 

真田丸もとうとう大詰め。最近恐ろしいくらい面白い!!

ただ、幸村達の井伊勢への言及に、巧妙な来年の大河へのステマを感じる。

www.oricon.co.jp

これぞ三谷脚本のなせる業ですね。

 

 

 

さて皆さん、子供のころ何して遊んでいましたか?

 

鬼ごっこや虫取り、野球や釣りや砂遊び。

 

テレビゲームに携帯の普及なんかで、外に出て遊ぶことも少なくなってきちゃいましたが、不思議とこういった体を動かす遊びはいまだ子供に人気のある娯楽なようです。

 

僕も昔はよく外で遊んでいました。

やはりゲームの登場で、学年を重ねるにつれて外で遊ぶ機会は減っていきましたが、外に出て遊ぶことは、特別な面白さがあったと思います。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122084721j:plain

 

そういったわけで、子供のころ誰しもがお世話になる地域の公園。

町内に数多くあるそれらは、広い、自然が豊か、大きな滑り台がある、神社の境内、砂場には猫の糞があったり、海浜公園であったり、場所によって子供が喜ぶポイントを抑えています。

大人になった今でも昼食を自然の中で食べたい。

読書は木漏れ日の下でと考える人は多いのじゃないでしょうか? 

 

 

 ~丸子公園 丸子城跡~

f:id:marukochikiokoshi:20161122094629j:plain

f:id:marukochikiokoshi:20161122094640j:plain

 (秋なので少し寂しい)

 

わが丸子にある、そんな個性豊かな公園の一つ。

それが、『丸子公園』です。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122094934j:plain

 

縦に長く、残念ながらボール遊びをするには少し心もとない広さ。

といっても子供の大きさにはちょうど良いかも。

子供向けの遊具をきちんと抑え、大人がゆっくり散歩するにもちょうど良いくらいの長さです。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122095251j:plain

 

公園の敷地内には安良居神社という神社の境内も含まれており、また春には桜も咲く、季節の色が感じられる場所。

 

どうでもよいことですが、よくドラマやアニメの少年時代に、お寺や神社の境内に子供が集まって遊んでるシーンって憧れますよね。田舎の子供たちって感じで。なんか天狗とか出てきそう。(僕だけかな)

 

 

この公園はもともと丸子城という山城の跡地です。

活躍として有名なのは、大河ドラマ真田丸で一躍有名になった「第一次上田城の合戦」。

7000の徳川軍を2000の兵で討ち払った真田の物語は、とてもよく知られています。

残念ながら丸子城がドラマ真田丸に登場することはありませんでしたが(名前だけはちらっと出てたかも)、この上田城攻めに失敗した後、徳川勢はいったん体制を立て直して、今度はこの丸子城を攻め立てたのです。

 

当時丸子城を守護していたのは丸子三左衛門という武将。

元々北条家の家臣だったそうですが、真田との合戦にて説得し主従を結んだという、いかにも戦国的な方法でリクルートされた人です。

 

かなり義に厚い武将だったようで、徳川方の調略にも耳を貸さず、堅牢な守備で城を守りぬいたとされています。

上田合戦に隠れた、延長戦ともいえるこの戦い。

丸子表の戦い」とも呼ばれるこの戦いは、最後は徳川方の撤退によって終了しました。

強豪がそろう徳川に連戦したことで真田勢は天下に名を知らしめたわけですね。

 

さて、話が長くなりましたが、現在公園として利用されている丸子城跡。

山城ですので天守などがあるわけではありませんが、公園内から斜面をのぼり城の二の郭「飯盛城」の跡地へ登っていくことができます。

飯盛城の跡地には櫓が設置されており、近場の山では一番高いところに建ててあるので、上田の中心街から真田地区、東御などを見下ろすことができます。

 

せっかくなので、城を攻める気持ちになって上に登ってみましょう。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122104612j:plain

 

斜面はわりと緩やかな角度ですが、整備がほとんどされていないので運動靴程度の用意は必要かもしれません。子供のハイキングにはちょうどいいでしょう。

「この道を大軍で進むのは無理じゃ。左右の坂からそれぞれ囲いこむようにして攻めるのじゃ」

昔はここから兵糧を運んだのかもしれませんね。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122104823j:plain

 

こういった細道を見ると、横の斜面が際立ちます。

もしも道なりに進まなければ、兵士が上るのはかなり骨を折るでしょう。

「うわー岩が落ちてきたぞー!!」「ぬかるみに足を取られる!!」

的な。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122105114j:plain

f:id:marukochikiokoshi:20161122105028j:plain

 

整備されていない道がありますのでご注意を。

また、道がいくつか分かれており、地図を見ないと別の道へ逸れてしまうこともあります。小さな山ですので遭難はほぼありえませんが、道なりに進むことをお勧めします。

 

上るのに疲れた方は、途中で休憩できる櫓がいくつかありますのでそこで休憩するといいかもしれません。通称セーブポイントです。

 

もしかしたらこういう平坦な場所に兵士が詰めていたのかもしれません。

「敵が来たぞ。岩落とせ!! 矢を放て!! 熱湯をかけろ!!」

どうでもいいけど、こういう合戦の後のもろもろの掃除って誰がしてたんだろう。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122105343j:plain

さああと少し。

上の櫓周りは結構平坦な道が続いていました。

もしかしたらここらへんは主郭と二の郭を結ぶ道だったのかもしれません。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122105304j:plain

f:id:marukochikiokoshi:20161122105814j:plain

最後のスパートで急に斜面が不安定に。

普通に上ることもできますが、縄を使ってショートカットすることもできます。

ただその先の道は、完全な獣道なのでショートカットするメリットは忍道の訓練くらいです。

僕は忍者なのでショートカットします。

 

f:id:marukochikiokoshi:20161122110055j:plain

 

おお、中々いい佇まいじゃないですか!!

城跡にこういう建物があると、急に雰囲気でますね。

櫓は古すぎることもなく、かなり頑丈なつくりを感じさせます。

山城の跡地として、景色と雰囲気を楽しめるのはかなり良い趣向ですね。

「城主の首をもらいに参った!!」

「こっち二の郭だから、城主の丸子さんは反対側の主郭にいるよ」

「えっ……」

 

f:id:marukochikiokoshi:20161119211135j:plain

f:id:marukochikiokoshi:20161119210555j:plain

 

「これが天下取りの景色ぞ!!」(上田出張版)

夕暮れ時なので空が少し白んでしまいました。

しかし、信州国際音楽村に近いレベルの眺望。こちらは丸子の町が見通せるのがポイントでしょう。

なるほどこれなら徳川の軍勢も丸見えじゃわい。

 

そういえば、上っていて思いましたが、この山道の地図。

f:id:marukochikiokoshi:20161122111047j:plain

 

RPGのマップみたいっすね!!

なんか発見した途端。無性にテンションが上がりました。

割とまっすぐな道だけど分かれみ道もあって、途中休憩できる場所もあり、しかも15分程度で頂上に行けちゃう手軽さ。

ってことはあの櫓には間違いなくBOSSがいるなぁ。

子供に吹き込んで、頂上まで登らせてみようか……。

 

戦国時代から現代まで。

もしかしたらこういう自然の地形というものに対する考えは、あまり変わらないのかもしれません。

 

僕は歴史好きですが、どっちかというと

『その場所で何が行われ、誰が何を思っただろうか?』

『このようなものが作られた理由は何なのだろうか?』

という、名前や年号のような記号ではない、歴史の背景を想像するのが好きです。

 

そもそも歴史というのがどこまで信用できるか分かったもんじゃないですからね。

大河ドラマ真田丸』の幸村がいれば、『真田太平記』の幸村、『真田十勇士』の幸村、ゲームの幸村がいるわけですから。

真田幸村が実は大阪夏の陣で勝って生き延びていたとか、義経がチンギスハーンになったとか、諸葛孔明が扇からレーザー打ってたとか、それを確かめる方法もないのです。

 

 

歴史は覚えるものではなく、体感するのもの。

そこからいろんな人間の事情や感情を推理する。

 

ちょっと地味な場所かもしれませんが、

城攻めするもよし、守るもよし、RPGの主人公の気持ちになるもよし。

そうやっていろんな観光地を楽しんではいかがでしょうか?

 

 

 

毎日ペースで更新中。

こっちもよろしくお願いいたします。

marukochikiokoshi.hatenablog.com