まるほログ

映画やボドゲや地域情報などを気ままに。上田市鹿教湯温泉に住む元地域おこし協力隊のブログです。

あなたの街に歴史あり 丸子の有名人、木曽義仲

今日は少し歴史のお勉強をしましょう。

 

ああ、そこ。席を立たない。

そこ、さっそく昼寝の準備に入らない。

そこ、信長の髪を増毛させるな。芥川龍之介にアイドルみたいなポーズを取らせるんじゃない。おい、スネイプ先生は日本に開国を迫ったりはしない!(※1)

 

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ちなみに僕は、関ケ原合戦の図に、エヴァガンダムゲッターロボを参戦させたりしてました。(※2)

 

まあ歴史の授業なんて、興味のある人間しか真面目に勉強しないもんです。

使われる漢字はやたら難しいし、登場人物の名前が似たり寄ったりで混乱するし、そもそも今後の生活で活用できる知識とは思えない。

墾田永年私財法、将来いつ使うの?

ポケモン151匹言えるけど、徳川将軍はせいぜい5、6名。

織田信長って、あの魔王になったり女の子になったりする人ですよね。

 

数学や哲学ほどじゃないけど眠くなるし。

そりゃあ、生徒たちも教科書立てて早めの昼食と惰眠を貪り始めるでしょう。

 

 

まあでも待ちたまえ。

歴史は確かに人生で使われることは少ないかもしれない。

しかし一般的な教養、知識として知っておけば会話の幅が大きく広がります。

 

例えば、酒の飲み過ぎで注意されたとします。

その時、歴史を知っていれば、

福沢諭吉はビールは酒ではないと言って、禁酒中に毎日ビールを飲んでいた! だからビールならいいだろう!!」

と歴史知ってますアピールをしながら切り返せます。

 

早く働け、結婚しろという母親には、

北条早雲は40歳過ぎてから歴史に名を残すようなことをしたし、50歳超えてからやっと結婚したということを教えてあげましょう。

少年よ大志を抱けで有名なクラーク博士も、その後破産してたりするし。

 

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ね、どうでしょうか?

歴史を知ることで、会話の引き出しが増えるわけです!

ちょっと賢く見えませんか?

 

 

えっ! 碌でなしばかりにしか見えない!!

 

 

・・・・・・。

 

そうかも。

 

 

おほん。

 

話があまり予想だにしない方へ行ってしまいました。反省反省。

 

さて、歴史の話を始めたのでお分かりかもしれませんが、今回は丸子地域の歴史のお話です。

丸子のある上田は真田家ゆかりの地であり、わりと戦国時代の教科書でも戦場として度々登場します。

そのため、この丸子にも幾人か著名な歴史上の人物がおるのです。

今回はその中で、今丸子地域が一番押し出してる偉人について解説しましょう。

 

木曽義仲 (源 義仲) きそよしなか

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多少歴史をかじった人ならば聞き覚えのある名前ではないでしょうか?

 

時代は源平合戦の頃。

その前半戦、源氏側で最高レベルの力を持っていた人です。

 

その時代の源氏の有名人といえば源頼朝(よりとも)ですが、木曽義仲はまあそのライバル的な立ち位置と言いましょうか。

この二人は敵であったり味方であったりと、立場が二転三転するのですが、結果的にい義仲は頼朝に敗北してこの世を去ります。

その為、どうしてもドラマでは悪役にされがちな姿が目立ちますね。

 

まあ実際、義仲が京都に上洛した際は「地が出た」といいますか、まさに野党のごとく暴れまわっているので、オツムが15の夜の不良中年ではあります。(没年31歳だけど)

 

それでも一度は征夷大将軍にもなった武辺においてはかなりの男。

力はあったが政治に弱かったという点では、三国志呂布などがイメージに近いかもしれません。(※3)

 

 

経歴としては信濃の木曽の方で生まれ、27歳の頃に打倒平家のために挙兵。

主に現在の長野県周辺で活躍し、頼朝と仲違いするも一度は和睦して京都に上洛。

しかし京都では公家が実権を握っていたため、山で武芸を磨いてきた義仲は公家への知識のなさと政治力のなさで、どんどん信用を失います。

そこでクーデター起こして征夷大将軍になりますが、源範頼(のりより)・義経(よしつね)の軍に敗北し31歳でこの世を去ります。

 

なんと27歳~31歳という短い期間での活躍。

しかも終盤の脳筋プレイのせいで結果、頼朝の株を上げてしまうという典型的悪役展開。

大志を抱いたら滅亡しちゃったよ、クラーク博士ぇ!!

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義仲に限らず、明智光秀や2・26事件など、日本の歴史上でクーデターを成功させた例はほとんどありません。(有名な成功例は大化の改新)

 

 

まあ京都での振る舞いは、別に義仲本人がやったわけではないので、

もしかすると義仲は脳筋というより、誰も言うことを聞いてくれないクラス委員的な存在だったのかも。

そう考えると、ちょっと義仲の印象も変わりますね。

 

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「ちょっと兵士ー、ふざけてないでちゃんと戦ってよー!!」

 

 

もっと詳しく義仲について知りた方は下のサイトをどうぞ。

matome.naver.jp

 

巴御前

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木曽義仲を紹介する上で欠かせないのが、この巴御前

正直、知名度では木曽義仲を上回るのではないかという人気者です。

多分知っている方がほとんどだと思いますが、この人は木曽義仲の「妾」。

「妻」とよく間違えられますが「妾」。いわゆる側室というやつです。

 

そして何より彼女を一番有名にしているのが、女性でありながら戦場に立ち、義仲と共に戦う女傑であるということです。

世の中には「ねね様」や忍者になって1000人斬りするようなゲームもありますが、彼女はそれを地で行く人。

つまりノンフィクション。

まあ1000人斬ったかは知らんけど。

 

その人気は義仲と比べると一目瞭然。

例えばGoogleの画像検索で名前を打てば、

 

木曽義仲」 Google画像検索 

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巴御前」 Google画像検索

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はい。

明らかに巴御前のほうがイラスト多いんですよ。

というか義仲も誰かイラスト書いてやれって・・・・・・。

 

 

無骨な夫に最後まで付き従った献身的な女性像が、人気なのでしょう。

僕的にはそれ以上にアマゾネスなイメージの強い人ですけど。

現在放送中の「女城主 直虎」の井伊直虎や、「八重の桜」の新島八重など、力強い女性像は今の社会を表したものかもしれないですね。

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木曽義仲 挙兵の地

さて、長々と語ってきましたが、なぜその木曽義仲がこの丸子でフューチャーされているのか? 

今回はさわりだけご紹介いたしますが、

 

それはここ丸子が、木曽義仲 挙兵の地であるからです!!

 

数々の戦いを繰り広げた義仲はここ丸子から始まったんですねぇ。

そのため丸子には義仲の縁と言われる神社、寺、そして行事や陣太鼓などが残されています。

 

 

義仲が手植えしたと言われる桜が咲き、

挙兵の折、必勝祈願をしたと言われる、『岩谷観音堂

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鹿教湯温泉が誇る、木曽義仲挙兵太鼓をルーツとする和太鼓集団

『鼓城』の演奏。

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www.kojyou.org

 

4年に1度開催され、義仲の挙兵を記念して行われる、

信州丸子義仲祭り「木曽義仲挙兵武者行列」

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信州丸子義仲祭り「木曽義仲挙兵武者行列」/上田市役所

 

このように地域の人々によく知られ、愛されているのです。

木曽義仲の史跡はまだまだ丸子内にありますが、すべてを紹介するには時間が足りませんので今回はさわりだけ。

もしも、すぐに義仲縁の地を巡りたいという方は、下の地図を参考にしてください。

 

木曽義仲関係史跡案内図

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おそらくそれぞれの紹介は個別の記事で紹介するか、またはリンク先を貼ることになると思います。

 

 

強いがどこかツイてない、そしてどこか不遇な戦国武者。

木曽義仲をもっと知りたいという方は、ぜひ上田市丸子までお越しください!!

 

 

※1) スネイプ先生

ハリーポッターに出てくる、とっても嫌味ーな先生。でも時折見せる先生らしさと役者の嵌ったカッコよさが、怪しい男性が好きな乙女心を離さない。

物語の超重要な人物だったりもする。

 

※2) 歴史の教科書

教科書とは時に生徒の暇潰しの対象となる。特に歴史は人物の顔写真などが多いため、

偉人に吹き出しが書き込まれたり、棒人間が元寇合戦で大活躍していたり、登場人物の額には肉の文字が刻まれる。

僕の関が原の合戦は、エヴァガンダムが西軍に、ゲッターロボが東軍に、背景にはドラゴンが飛んでいた。(と思う)

 

※3) 呂布

三国志に登場する人物。

三国志をかじった人なら誰でも知っていると思うけど、とにかく強い。

どの作品でも圧倒的な力を持っている上に、一日に千里を駆ける赤兎馬という馬に乗りる、まさに三國無双な人。

とある作品では、

呂布の攻撃を一撃でも食らうと死ぬ。

・どれだけ攻撃してもちょっとしか体力減らない。

・せっかく減らした体力も目を離すと回復する。

・逃げても赤兎馬が早すぎる。

・というか周りの親衛隊が強すぎる。

・しかも戦うのは序盤。

とかいう、チートを盛りすぎたみんなのトラウマになっている。

ちなみにゲームをやってから横山光輝の「三国志」を読むと、ビジュアルのギャップに驚く。

 

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