そうだ松本、行こう。 松本から鹿教湯温泉へ
1月の折り返し。
さすがにもう正月気分は抜けて、眠気と戦いながら朝に起き、余ったもちをどう消費するか思案を重ね、月曜日を恐れる日常が戻ってきました。
まったく、そんな日常、後1ヶ月くらいバカンスしていてほしいもんですが、そんなことでは成人式を迎えたばかりの若者達に白い目で見られるということで、社会人の模範となる規則正しき健全な企業の奴隷に戻りましょう。
まあ僕は好きなことばっかりグダグダとやってるから、模範的ではない気もするけど。
そんなわけで、今回のブログは模範的な観光に役立つ情報を掲載したいところ。
何か近々にイベントはなかったか。面白いネタはなかったか、と考えていたら、ふと今年の正月に家族が鹿教湯温泉に来たことが頭をよぎりました。
そういえば関西から乗用車で来たんだよなぁ。
片道だいたい5時間から6時間程度。
一日目は松本で泊まって、次の日に鹿教湯温泉にやってきて。
スノボをするため白馬に行こうと思ったら、松本につながる三才山トンネルを抜けて。
帰りも松本経由でお土産を買って……。
と、その瞬間頭に1つのキーワードが!!
そうだ松本、行こう。
(※1)
うーん、いささか本家に比べるとキャッチーさに欠けますが、松本は鹿教湯温泉を利用する際には大きな価値を孕んできます。
というか隣の市ですし、上田市の地域おこし協力隊である僕が、こういう風に松本の紹介をするのはちとやばい気もしますが、鹿教湯温泉にとっての松本ということで、どうかお見逃し下さい……。
ということで、本年一発目でいきなり危険球ギリギリな変化球を放り込んでみましょう。
上田市地域おこし協力隊による、鹿教湯温泉からみた松本の価値観、
そうだ松本、行こう。
そもそも松本
松本松本と連呼していますが、旅行好きや地理に詳しい人、長野県民ならともかく、他県の市のことなんて知らんわ!! ですよね。
僕も松本と聞いた時は、僕の出身地、兵庫県尼崎市が誇る大御所お笑い芸人の名前が頭に浮かびました。
あくまで隣の市なので簡単な説明に留めますが、
松本の中心街は長野の中でも有数の都会です。
(あくまで長野の中での都会ダヨー。新宿とか名古屋とか梅田と比べちゃダメダヨー)
そして都会でありながら、現存十二天守を誇る松本城を持ち(※2)、かつて城下町だったころの面影を残した歴史ある街でもあります。
近年では外国人の観光客も増え、長野県の中でも指折りの観光地です。
外食の種類も豊富で、夜も遅くまで賑わいます。
また都会というだけでなく、周囲に温泉があったり、わさび農場を始めとした豊富な特産品を備えた長野県らしい側面も持ちます。
少し足を伸ばせば諏訪湖や白馬の方にも行けるので、拠点にする人も多いのかもしれませんね。
おっと、あんまり語りすぎると、松本からのスパイと思われてしまいますね。
これ以上、上田での肩身が狭くなるのは嫌ですし、鹿教湯との繋がりを説明する上では十分なので、あくまで基本情報だけにしておきしょう。
もっと詳しくという方は、公式HPを貼っつけときますのでそちらからどうぞ。
松本-鹿教湯温泉の距離感
さて。
以前、当ブログで鹿教湯温泉の立地について触れた回がありました。
その際、鹿教湯温泉が上田駅と松本駅のちょうど真ん中くらいにあり、非常に交通利便の高い場所であることをご説明したと思います。
下の地図が分かり易いでしょう。
この通り、地図上の①の場所が鹿教湯であり、松本駅ー上田駅のちょうど真ん中であることが分かりますね。
ただこの説明だけで終わらせてしまうと、
「あっ、鹿教湯って松本から簡単に行けるんだ。いい場所じゃん」と思われがちです。
もちろん、けっして間違いではありません。
地図上でのそれぞれの駅へは、車で50分程度。まあ悪くない時間です。
鹿教湯温泉は無料の駐車場も用意していますし、安心して観光に来ることができます。
ちょっと、車で足を伸ばせば別所温泉、美ヶ原、青木村のほうへ抜けることもできるのでオススメです。
はい。ちょっと露骨過ぎましたね。
そう、鹿教湯への交通利便性が適用されるのは車のお客さんなのです。
鹿教湯への交通手段は、バスを含めた車での交通手段しかありません。
僕なんかもそうですが、電車で観光される方の観光地での移動手段は、徒歩
自転車、バス、タクシーなどが上がります。
(さすがに馬は……山の起伏激しいし)
中には「レンタカーを借りるよ」、という方も多いと思いますが、僕みたいな身軽が好きな観光者は、やはり観光地に来てまで車を運転するのは、ちょっと煩わしいと感じる時もあります。(観光地での駐車場代とか馬鹿にならんしね)
しかし松本駅から歩いて鹿教湯温泉に来るのはちょっと無理な話。
そうなってくると、気になってくるのはバスでの移動手段です。
以前のブログにも貼っておきましたが、下が松本行きのバスがまとめられている画像です。
平日、休日ともに1日に2本のバスが行き来していることがわかりますね。
バスはそれぞれ別の会社なので、時刻表を見る時は注意が必要です。
しかもバスの時間は、4時間~5時間以上も空いています。
つまり簡単に言えば、
上の時間を逃すと「鹿教湯温泉へは行けない」「松本へは帰れない」
ということになります。
なんだかミステリーとかホラー作品の、陸の孤島みたいですね。(※3)
まあ上田へのバスで簡単に脱出できるんですけど。
と、これだけでは以前のブログと同じことを書いているだけです。
いくら僕でも、前に書いていることの焼きまわしで手を抜こうなんてことはしません。
なにせ模範的なブログですからね!
ということで、ちょっと変わった交通手段の紹介です。
信州観光バスが行っている、松本⇔鹿教湯温泉⇔別所温泉をはしる、
「ぽっかぽか号」です!!
時刻表
松本→鹿教湯温泉
松本駅(アルプス口) 13:35 → 鹿教湯温泉 14:15
鹿教湯温泉→松本
鹿教湯温泉 10:55 → 松本駅(アルプス口) 11:35
平日、休日共に利用可能なバスです。
チラシの通り、こちらのバスは2日前からの予約が必要です。
しかも2人連れから。
こう考えると、中々ハードルが高いですよね。
しかし、2名様からの運行とありますから、自分より先に誰かが予約して運行が決定すれば、1名でも融通してくれるかもしれません。(かなりな運ゲーですが)
またバスの運行が決定しているなら、予約期間が過ぎてもダメ元で連絡するのもありかもしれません。
なんにせよ、一旦問い合わせするのが一番です。
また旅館からの受付も行っているので、鹿教湯温泉に宿泊される方は、旅館に相談するのがスムーズでしょう。
きちんとスケジュールを組まれている方には、おすすめします。
さて、今回はちょっと変わった視点での鹿教湯温泉を見てみました。
上田市の地域おこし協力隊なのに、隣の松本についてのことばかり話すわけですからね。
しかし、鹿教湯温泉の視点で考えれば松本との関係は必要不可欠な要素です。
観光振興観光振興と騒いでみても、
「他の地域よりうちが優れている!」
「他の地域と違ってこれがある!」
「なのでうちに来て下さい!」
というのでは、確かに差別化をはかってはいても、興味がなければそれでお終いですからね。(成功例がないわけではない)
自分の土地にないものはないと認めて、そこを補う形で、柔軟に近くの場所と連携をとる。
観光振興には、その土地にあったやり方があるということを、書いていて改めて思いました。
今日はちょっと堅い文章を書きすぎたけど、たまにはこんなのもいいでしょ。
※1 そうだ松本、行こう。
元ネタは「そうだ京都、行こう。」というキャンペーン、またはキャッチコピー。
京都の美しくて幻想的な景色がバックにあるにも関わらず、すごくお手軽にいけちゃう感じのコピーが、実にキャッチー。
シンプルすぎるがゆえに、どんな画像に貼っつけても京都へ誘引できるという、恐ろしいパワーワードである。
※2 現存十二天守
江戸時代から前に作られた城で、現在でも天守が保たれている城のことを指す。
名前の通り現在は12城のみである。
松本が誇る松本城は、その中でも国宝であるため、「国宝四城」とされている。
ちなみに松本城の城主を言える人は、あんまり居ない。
(小笠原氏、石川氏、松平氏、堀田氏、水野氏、松平氏(戸田氏)だそうです)
※3 陸の孤島
説明するまでもないけど、ミステリーやホラーでお決まりな、
「猛吹雪で村から出られない」「あのバスが行ってしまったらあと1日待たないといけないよ」とかいう陸なのに隔離されてしまうシステム。
事件を解決しないと出れないのがお約束だけど、犯人は天候のことまで予想していたのか、探偵がものすごい雨男なのかは意見が分かれるところ。
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