第0回 鹿教湯温泉ボードゲーム会 in わんだ~れ
暖かくなるにつれて氷が溶けていくように、公務員の仕事というものこの時期はバタバタしてくる。
やれ〇〇の請求書だ、やれ△△の予算だ、つまるとことろ頭がこんがらがる事務的なお仕事が中心です。
僕は立場的に非常勤の公務員なので、そういった仕事とはなるべく距離を置けるのですが、やっぱり腐っても公務員ということで、多少の事務作業もお願いされることはあります。
そんな中で鹿教湯の観光振興についての企画を練ったり、地元の方に呼びかけたり、居酒屋で愚痴をこぼしているわけですね。
そんな居酒屋での一幕ですが、
3月7日(水)
おおー、ホントにやれるもんだー。
と、企画した本人が呆気にとられているという楽観主義。
どうでもいいけど、お酒を飲みながらカードゲームといえば、映画の「スティング」を思い出すおじさん脳みそです。(※1)
というかさっきまでの公務員があーだこーだーはどうしたって話?
あと、前回ホワイトデー向けの特集やるって――
さて、今回のイベンのですが、「第0回」と銘打っているように、プレ開催といった立ち位置のイベントでした。
そのため、参加者は地域の方にしぼり、
ボードゲームというものがどういうものなのか?
鹿教湯温泉でどのように利用するか?
という基本的なところから話していこうという趣旨で開催しました。
そのため最初はデモンストレーション的な感じで淡々と僕の持っているボードゲームをを紹介していこうと思ったのですが、人間眼の前ににゲームがあれば実際にやってみたくなるもの。
細かいことは抜きにして、ちゃっちゃっと鹿教湯の人達にボードゲームを宣伝してしまえー!
と軽いのでノリで実践(実戦)に入ったわけです。
ちなみに参加者は、居酒屋のキャパシティや、僕しか教えることができないことも考えて少し絞りました。
結果は、参加人数合計8名。
教えながらということを考えると、なかなかいい数字ですね。
さて、実際にどのようなゲームをやったかといいますと、
おばけのコマ取ったり取らせたりするチェスのようなゲーム、
ガイスター
1~15のカードで点数が描かれたカードを取りあうオークションのようなゲーム、
古代の戦争をイメージしたポーカーのような対戦ゲーム、
嫌われ者を押し付け合う、騙し騙されるブラフゲーム、
代表的なボードゲームである、資源を集め開拓地を広げる、
ババ抜きのように犯人を見つけ出す、探偵ドラマのような
犯人は踊る
以上、6点のゲームを実際にプレイいただきました。
自分でも「人に教える」スタイルで遊ぶのは珍しく、しかも合計6個のゲームを8人に向けてとなると、なかなか大変。
でもここは取っ掛かりと考え、基本的なことだけ教え、あとはスパルタでルールを教えていくことにしました。そっちのほうが分かりやすいし、自分も面白いですしね。
詳しいゲームの内容についてここで解説をはじめると、キリがありませんので、今回はやめておきます。
しかし僕のみた限りですが、「ルールが簡単」で「ワンゲームが短い」ものの受けが比較的よかった気がします。
例えば、上の「カタンの開拓者たち」というゲームは、ゲーム性が面白くルールさえ覚えてくれば色々なプレイ方法ができる、戦略的なゲームです。
こちらのゲームも、やっている途中からきちんとルールも掴んでいただき、しっかりと最後まで楽しくプレイできたのですが、その分初心者同士だと一回のプレイに時間がかかり、しかも勝ち負けがはっきりしてくる終盤などは、負けているプレイヤーがちょっとさみしいんですよね。
なので、ワンゲームが10分もかからないので何回でもリベンジがきく、
この「ハゲタカのえじき」なんかは繰り返し遊んでいただき、かなり手応えを感じていただけたような気がします。
あと、お酒を飲んでいるかどうかというのも重要ですね。
ボードゲームの中には、数字を扱ったものが多く、けっこう計算的な頭を使うものも多く存在します。
そしてお酒は人によっては頭の回転を鈍くしたり、逆に鋭くしたりしますよね。
そうなってくるとお酒を飲んだ者同士の勝負では、けっこうな差が出ちゃうときがあるんですよ。
ですから、もっと気軽にやれる会話形式のゲームのほうが良い、ということもあるかもしれませんね。
さてこんな初心者だらけのボードゲーム会でしたが、19:30に始まり24:00に終了するという、大盛況をみせました。
ただちょっと場所を占拠してしまって、居酒屋泣かせだったかなぁ、と少々反省してます。
今後の鹿教湯温泉でのボードゲームの活かし方
もちろん、ただただプレイしていただけでなく、いくつかの具体的な活用法についても話し合いを行うことができました。
僕としてはこちらがメインなので、4時間半もロクに酒を飲まず、教師に徹してきた甲斐があったというものです。
まずは現状として「鹿教湯でボードゲームができる場は豊富にある」という部分は強みであると思います。
店舗や交流センターがあるだけでなく、旅館という観光客が必ず利用するスペースがあるわけですから。
そして、今のところ鹿教湯でボードゲームを所持しているのは僕しかいない(知っているかぎり)ですが、
「僕の個人のものを貸し出したりするのは、責任もあるので難しいかも」という意見もいただきました。
確かに、盗難はともかく紛失は小さなパーツが多いボードゲームではありがちなことです。それの管理を全て僕個人がやるとなると、ちょっと大変ですね。
ということで、
「最初は自分たちが持っている、人生ゲームやトランプのような簡単なものを置いてみてはどうか?」
「鹿教湯の人達に今日のボードゲーム会のようにゲームを紹介して、自分のお気に入りを作ってもらえば、その後個人で買うキッカケになるかも」
と、かなり前向きな意見を頂戴できました。
また、イベントに関しても、
「鹿教湯のイベントの際、子供用のブースに置いてはどうか?」
「またはボードゲーム用のブースを置いてみては?」
という嬉しい意見も。
このような具体案を頂けただけでも、今回のイベントを企画した価値はありました。
まあ、まずは初回ということで。
グダグダなのはいつものこと。そこからできる限り無理をせず、皆さんに楽しんでもらえることを一番に、鹿教湯温泉へのボードゲームの浸透を企んでいこうかと。
そんなことを今日もまた画策しているかもだよ、というところで今回はおしまいにしましょう。
そして最後に、
ご参加いただきました参加者の皆様、ご協力誠にありがとうございました!!
では。
※1
「スティング」
1973年公開のアメリカの映画。
詐欺師の主人公たちが、ギャングの親分から金をだまし取るという内容の映画であり、
完成されたプロットに音楽、演出、小道具から時代背景にいたるまで全てが小粋で美しく、そして楽しい。
もしも見ていないならすぐにTUTAYAへ行くんだ!
そして借りるんだ! そして気に入ったら買うんだ!
ちなみ実は「スティング2」という続編があるけど、知名度と評価はイマイチ。
でも先代が偉大すぎるだけで、内容はけっしてひどくはない、と思う……。
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