まるほログ

映画やボドゲや地域情報などを気ままに。上田市鹿教湯温泉に住む元地域おこし協力隊のブログです。

映画『真田十勇士』と上田

『君の名は』ブームが止まりませんね。

もはやブログもこの単語を入れればHIT数が伸びるようになってますもの。

 

まあ商品やサービスに、何でもかんでも「真田丸」「幸村」「十勇士」ってつけてる上田市も人のこと言えません。

 

僕もできることなら映画の批評でものんびり書きたいもんです。

批評って苦手なんですけどね。

 

映画 真田十勇士

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監督:堤幸彦

キャスト:中村勘九郎松坂桃李大島優子

 

とか言っときながら批評かよ!

っと思った方、大丈夫です。今回は映画の内容に触れません。

 

さて。チラシを見ればお気づきかもしれませんが、

このブログを書いている時、この「真田十勇士」はまだ公開しておりません。

ならばなぜ、僕がすでにこの映画の内容を知っているか?

はい、簡単ですね。

実は先日、TOHOシネマズ上田にてこの映画の舞台挨拶がありました!

 試写会にいらっしゃいましたのは、監督の堤幸彦さんと、ヒロインの大島優子さん。

 

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上田市は真田の里。

つまり十勇士も上田の宣伝材料なのです。(ちょっとこじつけじゃね?)

僕は昔、兵庫のTOHOシネマズでバイトをしていたことがありましたが、

こうやって、市が直接映画館に関わることはありませんでしたので、

ちょっと驚きです。

 

また、映画に詳しい方ならばお気づきかもしれませんが、

この「真田十勇士」。配給は「松竹」と「日活」でございます。

TOHOシネマズの系列はもちろん「東宝」。

さて、お分かりいただけましたでしょうか?

なんと今回、系列が違うにもかかわらず、真田ゆかりの地ということで上田唯一の映画館であるTOHOシネマズ上田が利用されたのです!

 

これは結構珍しいことなんですよ!

基本的に映画の配給会社と映画館は協力関係にありますから。

そこを曲げてでも、上田市へ舞台挨拶に来ていただいたということには、

さすがに頭を下げないといかん気持ちになります。

 

 

いろんな地域おこしの方法があり、これもその一部ということです。

上田にとって「真田」と「十勇士」はそれぞれ切り離せないキーワードであり、

上田城では「おもてなし武将隊」として「十勇士」が活動しております。

 

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(上田城を中心に活動するおもてなし武将隊)

 

他にも上田市には、「真田」と「十勇士」のオブジェやら土産がたくさんございます。

あるものを有効に使い、地域を盛り上げていく姿勢は見習いたいと思いますね。

 

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映画の内容?

それは自分の目で確かめてください。

面白い、面白くないに関係なく、映画も地域もそれぞれなわけですから。

 

 

ワインで始める秋 『ワインフェスタ in 丸子 ~ワインでつなぐ友好都市~』

真田丸関ヶ原があっという間に終わっちゃいましたね。

上田城合戦も終わっちゃったし、今後の上田の活躍はどうなってくるのか!

 

さて、やっと家にテレビを繋げたことに喜びを隠せないわけですが、

またもやイベントの季節です。

長野の味覚でいえば、むしろこの秋こそがメインといえるかもしれませんね。

 

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はい。

以前、僕が無い知恵を絞りながら作成しました、ワインフェスのチラシでございます。

正直、作っているときは考えていませんでしたが、チラシとして、挙句にはポスターにまでされ、自治センターやら役所や商店に張り出されるとは。お見苦しいものをお見せしている気分でなんとも言えない気恥ずかしさを感じます。

 

まあ、チラシを作るための苦労話より、ちゃんとイベントの話をしましょう。

 

 

9月17日(土)15:00~19:00

『ワインフェスタ in 丸子 ~ワインでつなぐ友好都市~』

会場:丸子文化会館(セレスホール)

 

詳しい場所は、ググれ! あ、すいません。ググっていただけますと幸いです。ごめんなさい。

 

やはり長野といえばワイン!

そして、以前にも紹介いたしましたが、

上田市丸子地区には「椀子ヴィンヤード」というブランドワインの農場があるのです!

 

チラシをご確認いただければお分かりかと思うのですが、

椀子ヴィンヤードのワインにはそれぞれ分かりやすく「椀子」と文字が入れられていますね。一目でそのブランドであることが分かるのは、車でも時計でも重要なことでしょう。

日本ワインであることをイメージさせる、筆の漢字であることがまたいいですね! 

 

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(高級感のあるボトル。中でもOMNISというワインは最高においしく、最高に高い)

 

そして今回チラシに使わせていただいたもう一つのブランド、つまり左側の5本のワインですね。

これは上田の隣にある東御市の「マンズワイン」というワインです。

 

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(写真はマンズワイン公式HPより)

 

ワインに詳しくはないですが、クラシックな感じのボトルは高級感が漂いますね。

今回のワインフェスは、ワインで地域をつなぐということが題材だったため、隣の市であるマンズワインさん、そしてアメリカの友好都市であるブルームフィールドと手を組んだわけです。

 

これらのワインも椀子ヴィンヤードに負けず劣らずの素晴らしいワインでございます。ただ僕は飲んだことがありませんので、参加される方には、ぜひともこの機会に確かめていただきたいですね!

 

 

ちなみに、個人の感想を言わせていただきますと、

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上田市限定で販売されていた、椀子ヴィンヤードのロゼワイン

これは最高におすすめです! さわやかな味わいが、僕みたいなワイン初心者でもおいしく感じられる良いワイン! ただ今回のワインフェアに出るかどうか、残念ながらわかりません。

 

今回ワインフェスには、僕もスタッフとして参加しています。

もしロゼワインがありましたら、きっとその辺をうろついていることだと思います。

 

興味を持っていただけましたら、ぜひご参加ください。

その他、たくさんのワインとお料理をご用意しておりますので。

 

では。

 

 

 

 

 

鹿教湯に住むってこと その3

『君の名は』

面白いですねー。周り皆、カップルだらけですけど。

僕もあんな素敵な恋愛がしたいものです。

 

来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!

 

あ、ごめん。

うち、君の町と同じくらい田舎だわ。

 

 

本音はさておき、更新が遅れて申し訳ございません。

1週間ほど、大阪やら名古屋やら、富山、石川と狭い範囲でグルグルと回っていたものですから。もちろん仕事ですよ。

まだ来て2カ月だというのに、気づけば鹿教湯が恋しくなるほど溶け込んできたようです。

 

 

住むってこと(どうした、どうしているか)

初めての土地。初めて会う人。初めてのルール。

最初は出会いの連続でした。

 

あれ? スーパーがないよ?

燃えるごみは月・木で。

あの人が斎藤さんで、あの人が斎藤さん。そしてあの人が斎藤さん。

 

覚えらんねぇ。特に最後のは、マジにわかんねぇ。

※鹿教湯周辺は斎藤さんがとにかく多い

 

それでも生活するには、それらをすべて覚える必要があります。

市の上司も、そこら辺は理解していて下さり、

最初の仕事は地域の方々に挨拶し、イベントに参加する程度でした。

 

ありがたいことに、「地域おこし協力隊」という肩書は珍しく映るらしく、

また、関西人、25歳の値札を下げていたので、

わりと地域の方のほうから話しかけていただき、早く打ち解けることができました。

 

野菜 大富豪

鹿教湯に限ったことではないですが、こちらの方々は多くの人が家庭に畑を持っています。

育てるものは、ピーマン、トマト、ブドウにホオズキ(食用)、蜂蜜のような加工品などそれぞれで、中には町の直売所である「あさつゆ」に出品されるものもあります。

畑によって差はありますが、これがまた大きく、おいしい。しかも安い!

 

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(あさつゆは普段丸子の中心にありますが、日曜日だけ鹿教湯に市場を開いてくれます)

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(ナガノパープルは種なしで皮ごと食べられる! デザートの強い味方だ!)

 

大阪のスーパーで200円以上のものが、こちらでは100円、しかもサイズも量も倍。

なんてことが結構あります。

これはかなりのカルチャーショックでした。

 

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(白いカボチャ。めちゃくちゃ大きく、そして硬い)

 

 

さらにうれしいことに、僕は一緒に働かせていただいている方より、大量に野菜をいただくこともあります。

箱いっぱいの茄子とキュウリとトマトとジャガイモと。

前の仕事の初任給よりもテンションが上がります。

調理器具をそろえた今、毎日どんな料理に使うか夜が楽しみという幸せがありますね。

 

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(キュウリは日持ちしないので、けちけちしません)

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(野菜カレーは基本)

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(先ほどのカボチャ。普通のカボチャより質感があるマッシュになります)

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(パンをくりぬき、かぼちゃと卵とベーコンを詰めます)

 

簿給な僕ですが、地域の方々との交流を通じて、食費をかなり抑えれるため、なんとかやっていけるわけです。

 

 歩けば当たる、話しすぎるとボロが出る

 鹿教湯に知人が増えてきて、前に住んでいたところと一番変わったなぁー、と思うところが、「人と話す機会の多さ」です。

 

何せ鹿教湯は上田市の端っこに位置する、松本への道を少し曲がった僻地です。

しかも旅館が多く、商店も温泉街中心地に密集するわけですから、歩けば誰かに声をかけられることもあるわけです。

 

「最近どう?」

「こっちには慣れた?」

 

何の変哲もない日常会話ですが、大きな町の住宅街ではこういう機会もめったにありません。

そこから仕事の話や、飲みの約束をするわけですが、地元トークでは敵うはずがありませんので、聞き役が基本です。

 

地域の活性化というのは、いまいち具体的でなく、何をすればいいか分かりませんが、僕のようなよそ者が、地域の人と楽しく将来について語り合えるというのは、

町が元気になろうとしているってことじゃないでしょうか?

 

仕事と私生活は切り分けない。

仕事と私生活をはっきりさせて、スムーズに仕事ができる人がいます。

僕はこの仕事観にシンプルにかっこよさを感じます。

仕事の手際良く終わらせて、家に帰ればキチンと家族を大切にする。

「できる男」の見本と言える生活ですが、残念ながら今の僕にはどうも不向きな価値観なようです。

 

なぜならば、僕の仕事はとにかく多彩で、

会議室で打ち合わせをしている日もあれば、飲み屋で自由に討論することもあり、

お祭りの司会者をしていたら、気づけば屋台を回ったり手伝ったりしていることもあるわけで、

「あれ? 普通に遊んでるけど、これ仕事?」

なんてこと考えながら、今も昼間からブログを書いてるわけです。

 

考えてみると、仕事と私生活の切り分けは、生活する上では大切で精神的にも豊かなやり方な気がしますが、それはあくまで個人のタイムテーブルなわけで、

誰かと一緒に行動するには、なかなか融通の効かないものかもしれません。

もちろん、それも踏まえて時間の割り振りをできる人もいますが、

その型だけ真似して、逆にやることが制限されるのでは、ちょっと退屈な生き方な気がしますね。

 

まあ、僕のように混在してしまうのも、どうかと思いますが、

「地域おこし協力隊」「鹿教湯」の二束のわらじは、

それぞれサイズも同じで、結構デザインも気に入っているんです。

 

 

 

長々と失礼いたしました。

僕は鹿教湯で暮らすという選択をいたしましたが、

その気持ちも、また変わっていくと思いますし、

読んでいただいた方はまた別の価値観を求めていらっしゃるかと思います。

 

都会、田舎、仕事、家族。

いろんなものを求めて、あなたのよりよい場所が見つかりますよう願っております。

 

それでは最後に、

 

来世はシンプルにイケメン男子にしてくださーい! 」

 

では!

 

 

鹿教湯に住むってこと その2

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9月になって入れ替わるように急に冷えてきました。

夜は完全に秋ですね。

こたつ用の布団やら、ストーブなど早めに購入する目途をたてた方がいいかもしれません。

 

25の男、田舎へ(だれが)

前回の予告通り「だれが」、つまり僕の説明をさせていただきます。

ただの自己紹介とも言えますので、興味がなければ読み飛ばしてください。

 

さて、再確認としまして、僕は全国各地で募集されている、

地域おこし協力隊」であり、「上田市の丸子地区を担当しています。

住んでいる場所が、丸子の端っこ「鹿教湯温泉」。

着任したのは、今年の7月1日からの新米です。

 

前回の記事を読んでいただいた方は、ご承知いただいているとは思いますが、

丸子、とくに鹿教湯は田舎です。

少なくとも、大阪の会社に電車10分で行ける環境に住んでいた僕にとっては、完全に未開の地。

 

そんなもんだから、鹿教湯の皆さんからは、

 

「何で来たの?」

 

うーん。

文字だけだと愕然とする言葉ですね。

この言葉を聞かされるたび、

自分がなぜ上田市を選んだか、そもそもなぜ地域おこし協力隊に参加したのか、

深く考え振り返ることができます。

 

なぜ上田市か?

 

僕は地域おこし協力隊に就職する際、募集しているほぼ全国の地区を調べました。

中には実際に行ってみて確認したものもあります。

そしていくつか候補を絞っていきました。

 

・歴史的シンボルがある。

・そこまで交通の便が悪くない。

・すでに地域おこし協力隊が着任しており、業務内容がはっきりしている。

 

それでも、最後は3つ候補が残ったのですが、あとは完全に直感ですね。

上田市に決めました。

 

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結果、人も気候にも恵まれた良い環境で働かせていただいております。

住んでみないと、内情は分からんもんです。

 

 

地域おこし協力隊

そもそもこの地域おこし協力隊ってなんやねん、って話ですよね。

実は国(総務省)の事業として勧められている、割とキチンとした職なんですよ。

非正規の公務員になると言えば簡単でしょうか。

 

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仕事の内容は、その名が表すとおり。

人口が少なくなったり、高齢化が進んでいたりする地域で農業、観光、福祉、教育、伝統工業・行事などに協力し、発展と掘り下げを行う、

まさに「地域」を「興す」「協力隊」なわけです。

 

そんな立場にありますので、家賃やら車やらに補助(タダ)があり、

業務も自分だけのタイムスケジュールを持つことができる等、

かなり生活に寄った職と言えます。

おまけに任期は3年程度。

次を考えるには十分な時間かと思います。

 

もちろん活動内容、自由度は自治体によって異なりますが、

なかなか魅力的な職ではありませんか。

 

まあ実情は、とにかく一人でも多く地域に人材を増やしたい。

あわよくば成功してもらいたい、といったところかもしれません。

(ネットでも成功例、失敗例が同じくらい上がっています。

 中には、「騙されるな!」なんてのも)

 

25歳

僕は転職して、地域おこし協力隊の職につきました。

広告代理店営業。25歳。

社会的に新人としか言えない肩書きです。

正直僕も転職は早いと考えました。

 

ただ30歳までは後5年。

このまま広告代理店続けて、嫌々営業のスキルを磨いて中年になる。

忙しくてまともな休みも取れず金だけ稼ぐ生活。

楽しいもんなのかなぁ。

20代の間に、もっといろんな事やりたいよなぁ。

 

と考えていたところに、任期は3年で、時間の自由がきく職が降ってきたのです。

一人暮らしもしたことがない、車の運転もペーパーな僕にとっては、

すべてが逆転するセンセーショナルな出会いでした。

 

そして出会いとほぼ同時に転職活動に移り、上田に決めました。

たとえ3年たっても、まだ30まで2年あるわけですから。

 

大阪から長野へ

東京からのほうが「都会から田舎に移り、心の輝きを取り戻すサクセスストーリー」の題材として良いでしょうか?

まあ贅沢は言えませんし、そんなに心は荒んでませんし、

そもそも小説を書くわけでもない訳ですから、どうでもいいことです。

 

さて、やはり都会からの移動というと生活は一変しました。

車を使わなくちゃ碌な買い物もできない。

遊び場もない。

虫多い。

他に挙げれば、不便な点は数え切れませんが、僕にとってはあまり関係ないことでした。なにせ自分の生活を変えるために上田に来たのですから、

文句を言うわけにはいかないので。

 

それでも、最初のうちは何をそろえればいいのか? どこへ行けばいいのか?

車の運転の仕方? 水道、電気、ガス、保険。炊事、洗濯、部屋掃除とあれこれ問題が降ってきて戸惑いました。

田舎に暮らす不便というより、初めての一人暮らしの問題ですけどね。

 

そして、上田・鹿教湯に来てもっともよかった点は、

人が多すぎない、というところです。

町として静かすぎるのは問題ですが、住む場所でいうのならば、東京のようにそこまで町がうるさい必要はありません。

 

そして鹿教湯というくくりで見れば、範囲が狭いので、人を知る機会が増えるということが利点です。

この人を知るというのは、「知りあう」ということではなく「どんな人物なのか」ということを見極める事ができるということです。

 

都会でも仕事場などの狭いくくりであれば可能なことですが、

同じ町に住む人間同士、相手がどんな人物かを理解するのは、都会ではまず機会がないでしょう。

 

例えば、この文章を読んでいるあなたは、

家の隣四方すべての隣人を思いだせるでしょうか?

 

まあ、今の僕の家はアパートの角なので、簡単なんですけどね。

 

 

 

さて、結局自己紹介だけで終わってしまいました。

次回は、そんな僕が上田・鹿教湯で「どうしているか」。

何ができて、何をしてもらえるかの部分を書きたいと思います。

 

 

では、また!

 

 

鹿教湯に住むってこと その1

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(山のすぐ横で大迫力!)

鹿教湯フェスも無事に終わりまして、

気づけば夏も終盤。

夜にはすでに、ちょっとした肌寒さも感じるこの頃です。

 

がむしゃらというほど、なりふり構ってなかった訳ではありませんが、

ひたすら仕事にイベント、もちろん生活も含めて丸子・鹿教湯で活動してきたわけです。

 

せっかくなので今回は、鹿教湯での生活がどんなものなのか、

僕基準ではありますが書いていきたいと思います。

 

「夏は涼しく、冬は厳しい」(いつ)

物語を作る時は、「いつ、どこで、だれが、どうした」から始めるそうなので、

この形式にそって紹介しましょう。

 

さて、皆さんの大体が長野について思っていること。

「冬寒い」「雪すごい」

残念ながら、これは長野全体の共通事項と言ってもいいくらいです。

僕はまだその厳しい冬を体験しておりませんので、人づての話になりますが、

丸子地域もその例に漏れません。

 

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しかし、鹿教湯の方では「雪」はよく降るものの、

他の地域に比べて、生活に支障が出るほどではなく、

時々雪かきが必要かもしれない程度とのこと。

(もちろんこれも、地元の方の感覚によるものです)

 

しかし、最も怖いのは路面の凍結。

山中という特性もあってか、かなりの確率で路面が凍ってしまうそうで、

朝の出勤時に凍結のせいで速度を落とした車で、寿司詰め状態になることがあるとか。

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もちろん歩くときも危険ですし、

それも考慮に入れて、生活のリズムを作る必要がありそうですね。

 

変わって夏は快適そのものです。

長野の有名な避暑地に『軽井沢』がありますが、

少なくとも元都会に住んでいた僕からすれば、長野は全体的に最高に涼しいです。

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それは山を登れば登るほど良くなり、

僕が住む鹿教湯では、ほぼクーラーは不要です。

外でも日陰と日光が当たる場所で体感5、6度くらいの違いがある気がしますし、

昼寝をするには最高の環境です。

 

夏だけ長野に帰ってくる、別荘を借りるって人も多いんですよ。

 暑がりな人には是非ともお勧めしたいですね!

 

「山、周りも山」(どこで)

 はい。お気づきでしょうが、丸子地域は山です。

正確には、上田の中心街区~丸子中心街区~鹿教湯の順に山を登っていく形です。

 

そのため、交通は車がメイン。

丸子は他の地域よりバスの本数が多いため、

割と移動しやすい(勿論、都心に比べると格段に少ない)のが良いところです。

 

しかし、自由に動くとなると、やはり自家用車は必須と言えます。

僕は来た時は完全にペーパーでした。

初日で車擦りましたし。

でも1週間程度で山道にも慣れて、不自由ない生活ができるようになりました。

 

さて、不自由というワードが出ましたが、

なぜ車が必須であるのかという答えがここにあります。

まあ、お分かりでしょう。

 

「鹿教湯にはスーパーがねぇ!」

 

あ、コンビニはあります。でもそれだけじゃきついよね。

スーパーに限らず、家電などの生活必需品を揃えるには丸子、上田の中心街に降りる必要があります。

鹿教湯~丸子中心までは大体20分、丸子中心~上田駅まで15~20分程度でしょうか。

なので、買い物は基本的に買いだめ。

 

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(丸子中心街にはスーパー、ホームセンター、大型病院、マクドに100均ショップがそろう場所があります)

 

まあ、最近は通販で何でも揃いますけどね。

食品や雑貨くらいです。買い物は。

 

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(上田にはアリオ、イオンと大型マーケットが。特にアリオにはTOHOシネマズがあり、上田唯一の映画館です)

あの虫がいて、この虫がいない(どこで2)

(人によっては嫌悪感があるかと思いますので画像等は載せません)

忘れるところでした。

山の中の生活の中で人によっては一番気になるところ。

そう、虫です。

 

僕自身は虫が結構好きで、触ることにも抵抗がないのですが、

大概の人が気味悪がりますよね。

 

山の中にはとにかくいっぱいの虫がいます。

鹿教湯に住む生物に関しては、かなり多く長くなってしまいますので今回は省きますが、これだけは知っていてほしい。

 

「ゴキブリは、まずいない! 蚊はほとんどいない!」

 

俗に害虫四天王(個人的に)の筆頭格または永久欠番として知られる2匹ですが、

正直見たことがありません。

 

完璧にいないとは断言できないのですが、

これは長野の冬が寒いためゴキブリが冬を越せないとか、川のように流れている水しかないためボウフラが生息できないとか、いろいろと説はあるそうですが、

とにかくこの2匹がいないというだけで精神的にかなり楽です。

夜も涼しく、ぐっすり眠れます。

 

ただし、勿論それは生活環境がキチンとしていたらの話です!

ちゃんと部屋は掃除して、清潔にしましょう。

 

しかし、他の虫はやはり多いです。

羽蟻や蛾、それに蜂。

特に羽蟻などの小さい虫は光に集まる習性で、家に入ろうとします。

キチンと戸締りすれば、ほぼ防げますがやはり完璧とは言えません。

 

僕は基本虫は殺さないので、部屋に入ってきたら捕まえて逃がしていますが、

面倒なので、ベランダに蜘蛛を飼って共存しています。

おかげで侵入率は0になりました。(朝に蜘蛛の巣を見ると、うえぇって感じになります)

 

 

さてだいぶ長くなってしまいましたので、今回はここまでにしておきます。

次回は「だれが、どうした」

僕のような移住者がどのように生活してるか、

何ができるかを紹介したいと思います。

 

また、見ていただけますと幸いです。

では。

 

 

 

 

 

鹿教湯フェス 

鹿教湯フェス

珍しく、早速本題にはります。

8月20日

鹿教湯にて、お祭りがあります!

その名も「鹿教湯フェス」!

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(作 長野大学

 

丸子地域で開催されるお祭りの中でも、若者層を狙った、

地域の若い人中心で運営しているお祭りなんです。

 

そのため歴史がまだ浅く、正直、試行錯誤でいろんなことに挑戦しているといったとこでしょうか。

 

屋台に、ダンス、演奏とやはり地域のお祭り感は抜けないところですが、

イベントの内容がやはりフレッシュ!

狙い通り、毎年かなりの若いお客さんが入るようです。

(学園祭のテンションをそのままぶつけている感じかも)

 

最後は花火大会。しかし鹿教湯は山の中です。

実はここで花火をするのは、かなりの難易度なんですよ。

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(画像ちっちゃくてすみません)

まあ理由は……分かりますよね。

 

だからこそ、実行できるということが非常に価値のあることなんです。

鹿教湯は横を山に囲まれた場所ですから、

狭い空間を花火が登っていく、幻想的な花火が見れるとのこと。

 

お昼にステージで盛り上がったら、夜は旅館に泊まって花火を眺める。

温泉につかって汗を流して、ゆっくりおくつろぎいただければ幸いです。

 

 

僕も、ちゃんと働きますよ。

ステージに、へらへらして下手なジョークをしゃべる司会がいたら、

それは多分僕です。

 

 

 

 

ちゃんと仕事もしてますよ。

どうも、上田市丸子の地域おこし協力隊ハセガワでございます。

広報のためにブログを始めまして一か月経ちましたが、

結構見てくださったり、まさか評価していただけたりと、

すごく楽しんで書かせていただいてます。(仕事が楽しい。新鮮です)

 

と、これまでブログで丸子の紹介をしてきましたが、

僕が地域おこし協力隊としてどんな仕事をしているかは書いておりませんでした。

まあ、興味をひくような大活躍をしたわけでなく、

書きながら「何書けばいいんだ」って頭抱えるくらいやったことも少ないわけですが。

 

せっかくなので、ちょっと紹介させてください。

(丸子の紹介と思った人、ごめんなさいね)

 

丸子ワインフェス(チラシづくり)

僕は昔、広告代理店に勤めてまして、

まあそれなりにチラシやポスターなどの製作等の知識はありました。

ただ実際にチラシを作るのはデザイナーさんであって、僕はプロデュースの立場だったんです。

つまり、イラレ? フォトショ? って状態で。 

 

でも、その広告代理店の話だけ聞いて、

「ハセガワさん広告代理店だったんだ!」

「じゃあチラシ作れるよね!」

「9月にワインフェスがあるんだけどよろしくね!」

ですよ。

 

ツールとかソフトとか分かんないし、いやデザインの勉強したことないし、

そもそも前の広告代理店は不動産扱ってたし……。

 

こりゃマジやばいなぁー。

って思いながらグーグル先生に教えを乞うて。

お金は使いたくないからフリーソフトをダウンロード。

画像を切り抜く。使う素材を考えたり。デザインを提案して。

初心者のくせに何とかこさえました。

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(どうですか? かっこよくできてますでしょうか?)

 

ついでに、宣伝です。

よかったら来てください。有名な椀子ヴィンヤードもでますよ!

 

 

お祭り

夏になると祭りだらけです。

僕は地域おこし協力隊であるとともに、市の臨時職員でもあるので、

お祭りにはスタッフとして参加してます。

今回は丸子ドドンコというお祭りに参加させていただきました。

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神輿に太鼓に、踊りと昼から晩まで街中で騒ぎます。

僕は交通整理と施設の設営。

こんなお祭りが丸子だけでなく上田にはまだまだあります。

でもやっぱりお祭りは遊ぶ側で参加したいです。

(的屋が一番好きです。賞品は碌なものがとれないんだけど)

 

こういう風に、本当にいろんな仕事を経験させていただいてます。

楽しんで仕事ができるというのは本当にありがたいです。

 

これからもがんばっていきたいと思いますので、

どうか丸子地域をよろしくお願いしますね。

 

 

 

 

 

鹿教湯にあるものパート2。

パート2です。

 

前回は鹿教湯の観光名所を紹介いたしましたので、

今回は、周辺を取り巻く施設について説明したいと思います。

 

 

文殊の湯

やはり温泉郷ですから、温泉の紹介は外せません。

鹿教湯には日帰り温泉として、地域の方々も利用する「共同浴場」を備えています。

その代表と言えるのがこの『文殊の湯』です。

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 (画像ちっちゃいのしかなくて、申し訳ございません)

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泉質などに関しましては以前紹介したとおりの、単純温泉

匂いや色などに特徴がなく、とても入りやすい温泉です。

文殊の湯』という名前からすでにお気づきかと思いますが、前回紹介させていただいた『文殊堂』のすぐ近くに、この共同浴場は設置されています。

 

そのため露天風呂では、山と川から降りてくる新鮮な空気をいっぱいに感じることができます。

川の流れる音や、季節によって変わる木々を楽しみながら
ゆらゆらゆったり入れるのが自慢です。

 

 鹿教湯には他にも、いくつかの旅館が日帰りの温泉を開放しています。設備やお風呂の雰囲気も異なりますので、気分のまま楽しんでいただけると嬉しいです。

 

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湯端通り~わんだーれ~お土産屋さん

やっぱり温泉に来たからには、浴衣に下駄で温泉街をねり歩きたいものですよね。

 

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湯端通りは、『文殊堂』や『五台橋』、『文殊の湯』へ続く道です。

『氷灯篭』の際にはメインストリートとなり、観光名所への入り口といったところでしょうか。

 

その湯端通りに、鹿教湯で唯一の居酒屋『わんだーれ』があります。

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(写真、公式HPより)

鹿教湯のちょうど真ん中に位置しているため、各旅館にお泊りのお客さんが集まりやすい好立地。

旅行者どうしで仲良くなったり情報交換ができるしゃべりやすい居酒屋です。

地元の食材、お酒も豊富ですので、気軽に来てくださいね!

(以上、ステマ完了)

 

そしてお土産屋さん。

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温泉街らしく、メインの土産は温泉まんじゅう

 

他にもお洒落な酒屋さん。

 

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(ビンの自動販売機って、レトロな感じがお洒落ですよね)

 

他にも日曜日の朝には、限定で格安の野菜などを仕入れることができる『あさつゆ』の朝市なども行っております。

 

 

意外と見るべきスポットはあるんだなぁと、ブログを書きながら発見するというお粗末であります。

 

温泉街というには名所も少なく、小さいですが、リハビリ中の患者さんや、足の悪いご老人のお客さんでも気楽に過ごせる場所です。

 

そして、松本~上田を繋ぐ道にありますから、

他の旅行のついでに来ていただくのもいいかもしれません。

 

ぜひぜひ。お待ちしています。

(居酒屋で)

 

 

 

 

鹿教湯にあるものパート1。

丸子、鹿教湯は「国民保養温泉地」に認定されている、リハビリのメッカと言われています。

そのため観光名所も、やはり健康的な、目に良いものになっています。

 

文殊

鹿教湯温泉を見守るように、ひっそりと、しかし中々立派なお寺が構えてあります。

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このお堂、『文殊堂』といいまして長野の県宝に指定されている由緒正しきものです。江戸の中期頃に建てられ、彫刻や天井絵などに当時の流行が見えます。

 

境内に入るまでの階段は非常に厳粛なもの。

二本の高い木が、門のようにそびえております。

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光の加減か、プロジェクトXのOPみたいですね。(写真の人物は兄です)

 

併せて、文殊堂には『温泉薬師堂』という、静かなお堂があります。

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屋根が、シシガミ様が通った後みたいになってますね。

中には2体の金剛力士像が並び、如来像が鎮座しています。

自然に溶け込んだ感じが、やさしい雰囲気を思わせます。


五台橋

温泉街から文殊堂に向かうためには、川を挟むため、橋を渡らなくてはなりません。

それらは合計で3本あり、中でも目を引くのが五台橋という屋根がついた橋です。

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もうちょっと全体が写った写真があればよかったのですが……。

屋根がついた橋というのは日本では珍しいらしいです。

木製の橋の先には文殊堂境内への階段があり、山への入り口と言えます。

この五台橋がメインとなり、秋には紅葉、冬には氷灯篭という幻想的な姿を見ることができます。

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(写真は鹿教湯、公式HPより)

このお祭りには、毎年多くのお客さんがいらっしゃるそうです。

氷の中で燃えるろうそくが良い雰囲気を作ります。

僕は今年の7月づけの勤務なんで、今から楽しみです。

 

季節によって色を変える場所。

興味を持っていただけましたら、ぜひ来てくださいね。

僕も居酒屋にたむろしていると思います。

 

丸子のワインはすごい。

丸子のワインはすごい。

 

というより、長野では全体的にレベルの高いワインが生産されているらしいのです。

正直僕自身は、お酒でお金を使うなら、子供に交じってレゴブロックをレジに持っていきたいタイプなので、そんなこと知りもしませんでした。

 

しかし、話を聞けば聞くほど、丸子のワインはすごい。

 

椀子(マリコ)ヴィンヤード

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『シャトー・メルシャン』といえば、「日本のワインの原点」ともいえるブランドだそうです。

なぜそこまで強気にはっきり言えるかというと、1966年。

つまり50年前ですね。

国際ワインコンクールにて、シャトー・メルシャンの『メルシャン1962(白)』が、日本のワインで初めての金賞を受賞したのです。

つまり、日本のワインが初めて世界に認められたというわけですね。

なるほどたしかに、「原点」にふさわしいブランドかもしれませんね。

 

詳しい話は、ぜひシャトー・メルシャンのHPをご覧ください。

少なくとも僕のような、舌が2枚も足りてない(味音痴、表現力の欠如)人間が説明するよりも、確実に熱い思いが伝わりますよ!

 

と、前置きが長くなってしまいました。

はい。『椀子(マリコ)ヴィンヤード』ですが、これはブドウ畑の名前です。

 

1999年、『シャトー・メルシャン』では、ブドウ畑を切り拓き、自社管理栽培を行う計画が始動しました。長野県下のブドウ畑候補地を徹底的に調査し、土壌や気候などブドウ栽培の好適地を丹念に絞り込んでいく中で辿り着いた場所。それが上田市丸子。『シャトー・メルシャン』は、この地に「椀子(マリコ)ヴィンヤード」を開園しました。

 

はい、コピペです。すみません。

つまり、日本ワイン界のカリスマである「シャトー・メルシャン」が最高のワインを作るにはどこがいいかなぁ、と探し探した場所が、ここ! 丸子だったんです。

 

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そりゃあ、うまいワインができるはずです。(飲んだことないですけど)

そりゃあ、高級なワインができるはずです。(諭吉先生使うけど)

 

そんな椀子(マリコ)ヴィンヤード。

「丸子のワインはすごい」のトドメとして、

『椀子ヴィンヤード・オムニス2012』が2016年、G7伊勢志摩サミットで提供されたそうです! えらいこっちゃー。

 

まさに日本が世界に誇るワインとなったのですね。

いつか飲める機会があればいいのですが、感想を求められたときにボロが出そうなのでこっそりと飲みたいと思います。

 

 

そんな有名ワイン農場を持つ丸子。

皆知らないからこそ、自慢できる場所です。