拝啓30歳さま
明けましておめでとうございます。
今年も本ブログをよろしくお願いいたします。
といっても、すでに年が明けて二週間以上の日が過ぎているため、
この挨拶もそろそろ賞味期限切れ感は否めません。
今年も毎週更新というわけにはいきませんが、なるべく更新頻度を多くしたいと思います。
さて皆さん。
令和元年というメモリアルな年が明けて、令和2年になりました。
最初こそこれでもかというほど令和、令和と騒がれていましたが、
2年目を迎えると、ずいぶん昔からあったような気がするのは不思議。
さらに今年は「2020年」というあまりにキャッチ―な西暦が来てしまったので、
去年ほど持ち上げられていない印象です。
とはいえ平成2年に生まれた私としては、令和2年という響きは、何となく弟分ができたみたいで悪い気はしないかも。
「俺、平成2年生まれやわ~」
「マジっすか! 俺令和2年すよ! 元号またいでますね!」
しかし年の差は30である。
はい。
私も立派なおっさんなわけです。
少なくとも図体と年齢だけは。
あと10か月間は29歳のまま執行猶予がつきますが、
どうあがこうが30歳のギロチンは私の首に落ちてくるのです。
これは恐ろしい。
今まではぎりぎり若者で通せていた部分も、30歳になるとそうはいかない。
相手への印象だけでなく、身体的にも精神的にも30歳に汚染されていきます。
- 30歳っぽい服を着て30歳らしい髪形になり30歳にふさわしい腹回りになる
- 合コンで年を下に見られると、内心歓喜する。
- 胃腸薬を常備し始める。
- ちょい悪系を目指したいけど、あんまり不真面目なのもちょっとな、と思う。
- 車とかバイクとか、なんとなくカジュアルだけどマニアックな知識を集めたくなる。
- とりあえず髭でもはやしておいた方が30っぽいかな、とか考え始める。
これが30歳になるということなのです。
体内に寄生して徐々に培養、内側から30歳へと変貌させていく浸食力は20歳とは比べ物になりません。
30になるということは、当然20代ではなくなるということ。
そして自分が思っている以上に、周囲からはおっさん扱いを受けるということなのです。
とまあ30歳を、まるでパンデミックかエイリアンかのような扱いをしてしまいましたが、
きっかけとして、その年齢にふさわしい自覚を持つというのは大切なことだと思います。
例えば20歳だって、社会的な地位でいえばもう立派な大人なわけですが、
当然人によって能力や精神性は全然異なるわけで、
中には、とてもじゃないが大人な振る舞いとは思えない行動を起こす新成人だっている。
周りの意見に、必要以上に流される必要はありませんが、
一応確認として、自分の同世代が何をしているのかをきちんと見渡しましょう。
「20歳になったんだから」「もう30歳になるんだから」と、
他人に言われるのは腹が立ちますが、自分自身に言い聞かす分には、
中々使い勝手のいい言葉となるはずです。
私も今年30代の牢獄にぶち込まれることが決まり、まじめに服役すればあと10年で出所できるそうです。
いわれもない罪で投獄されるのは、実に不服ではありますが、
魔法もタイムマシンもない私としては従わざるを得ないわけです。
もしかすると、いつまでも10代のまま、20代のままで生きることも人によっては可能なのかもしれません。
でも、不思議とそうできなくなるのが、大人になるってことなのかもしれません。
今週のお題「二十歳」