鹿教湯温泉は元気です。
先日の台風19号ハビギスは、日本に、そしてこの上田市に甚大な被害をもたらしました。
災害から二週間経とうという今も台風の傷跡は生々しく、
道を歩けばその被害がどれほど大きかったのか、
そして恐ろしいものだったのかを思い出させます。
私自身はちょうどその時たちの悪い風邪をひいてしまい、家から出ることはおろか、薬の補給すら困難な状態でした。
不幸中の幸いというべきか、上田や近隣各地で起こった停電も、
病院が近いためか早めに復旧し、台風の数日間を乗り切ることは可能でした。
また、体調を気遣っていただき、薬や食品を差し入れしていただいたこともあり、
なんとか台風被害を乗り切ることができました。
次の日からは、電話やSNSの通知の嵐でした。
上田市全体に被害があり、特に交通面では各地で道路が通行止めや封鎖されているため、情報を求める人が殺到したのです。
別所線の橋が落ちている映像は長野県民以外の方もよく目にしたのではないでしょうか。
鹿教湯温泉の被害
私の住む鹿教湯温泉も国道に穴が開いてしまいました。
大型車が通れなくなったことで、片側の三才山トンネルも封鎖され、
車両がいっさい通れずまさに陸の孤島と化していました。
当然、鹿教湯温泉に泊まっていた旅行客も足止めをくらうことになります。
さらに停電や断水の影響などにより、長期の滞在は困難を極めました。
これに対し鹿教湯の動きは迅速でした。
すぐに各方面へ連絡をとり各宿ごとでお客様の送迎や、トンネルの使用許可を取り付けていきました。
数日たって迂回路を使って車の移動が可能となり、
さらにその後、取り急ぎ道端の田んぼを埋め立てたことで、現在は松本~鹿教湯温泉~上田間は問題なく交通することができるようになりました。
台風の中で混雑する情報の中、作業に当たっていただいた方々には深く感謝申し上げたいと思います。
さらに、鹿教湯温泉内は幸いにも観光名所などに被害はなく、
現在は通常の営業を再開することができました。
これから鹿教湯は紅葉が彩る美しい季節です。
それに11月にウォーキングイベントや、冬には氷灯ろうなどのイベントが控えています。
鹿教湯温泉はここから再出発です。
私も今回の台風では多くのことを学びました。
いままでボランティアに行って実際に見た、ましてやテレビや動画の映像の姿とは違う、
被災者としての被災地を見ました。
皆様。
上田は元気です。
そして鹿教湯温泉は元気です。
どんな苦境に立っても、再出発しようとするガッツのある土地です。
ぜひまた遊びに来てください!
最後に、台風の被害にあわれた方全員に、心からお見舞い申し上げます。