鹿教湯温泉オリジナルボードゲーム 「KAKEYU」完成!!
突然ですが、私は昔から色々な無駄な買い物をしてきたと言われてきました。
サイズの合わない服、似合わないメガネ、英会話の本に、わけのわからない香辛料。
はたから見ればガラクタで、自分で見ていても、新品から日に日にガラクタへと変わっていく様は、目を背けたくなります。
つい先日も兄の結婚式の際、ベルトとネクタイを忘れたせいで、
やたら高いブランド物を買わないといけないというハプニングに見舞われました。
断捨離という言葉が日常的に使われるようになり、無駄なものを少なくするということに美徳を感じる人は多くなっています。
もうたくさんのボタンがついた、秘密基地みたいな筆箱には出会えないのかもしれません。
しかし、物を買うという行為は、ただパチンコに突っ込んでお金をなくすという行為とは違います。
お金は確実に商品へと姿を変え、自分の手元に残るわけですから、その時点では無駄な買い物ではないわけです。
※もちろんパチンコなどのギャンブルを否定するわけではありません。パチンコというゲーム、つまり勝負事を楽しむための「趣味のお金」なのですから、満足感を得るための意味のあるお金です。(やりすぎは禁物ですが)
私は実家にたくさんのおもちゃを持っていて、前の会社にいた頃は、遊びに行く度にコレクションが増えていきました。
親や兄弟からは「ちゃんと整理しなさい」「何に使うんだ?」と呆れられ、私も赤面していたわけですが、
今そのおもちゃ達は、私の従兄弟の子供の遊び道具として活躍しています。
演劇をやっていた技術はイベントの司会に、
好きで暗記していたプロレスの知識は鹿教湯に偶然いたプロレス愛好会に、
また昔趣味でやっていたイラストや文章創作のスキルも、今の仕事では無くてはならないものになりました。
捨てる神あれば拾う神ありという、懐のでっかい格言もある通り、
結局は使い方次第なわけで、
無駄なものが多いというのは、それを使いこなしていない自分の責任でも有るわけです。
さてさて、どうしてこんなことを話したかといいますと、
私の無駄な買い物もたまには役に立つこともある、ということを伝えたかったのです。
その最たるもの、そして今の仕事の中核となりつつあるものこそ、
私が学生の頃からせこせこと集めていたボードゲームでした。
あくまで友人と遊ぶために集めていた趣味のものだったのに、
今では「温泉街ボードゲームレンタル」という事業に使われているのだから人生は不思議です。
そんな風に確かに鹿教湯温泉で「ボードゲーム」の存在を定着させて、趣味だかなんだかわからず仕事に励んでいたところ、「鹿教湯温泉オリジナルゲーム」の企画が通ったのは去年の秋頃。
そこから年末年始、何度も熟考し、試験を重ね、「仕事場でこいつ何やってんだ」という白い目を背後に感じながら、製作し続けた鹿教湯温泉オリジナルゲーム。
ついに、
ついに、完成いたしました!!
エクセレント。
正直、本当に自分で作ったのかと思えるほどの出来です。
今までは画用紙で作っていたからすごく安っぽかったけど、やっぱりちゃんとした紙は何倍も見栄えを良くしてくれました。
印刷してくださった萬印堂さん。
そしてオリジナルの木製ダイスを作ってくださったポプルスさん、
本当にありがとうございます。
オリジナルゲームでタイルを作りたい人がいたら萬印堂さんはおすすめだよ。
また、色々なオリジナル商品が作れるポプルスさんは、HPを見るといろいろヒントが貰えるかも。
以前にもお知らせしていたとおり、この鹿教湯温泉オリジナルボードゲームの名は、
KAKEYU
ひねりもクソもない名前は、
インバウンドを狙ったとか、
製作者の発想力の限界とか、
はたまたそこまで考える暇がなかったとか、いろいろな噂が囁かれますが、
何にせよ鹿教湯温泉100%な名前は、鹿教湯の商品として分かりやすいのOK。
ルールは買っていただいてからーー、というのは流石にあれなので、
かんたんな商品の説明を書いておきましょう。
商品の説明
「KAKEYU」は鹿教湯温泉の名前の由来である、
「鹿が温泉を見つけた」という伝説を元に、
プレイヤーが鹿となって森の中を探索し、温泉を見つけるすごろくゲームです。
普通のすごろくと違い、マスはそれぞれ効果の異なるタイルで構成され、
プレイする度に異なった道が作られるので、毎回異なった楽しみ方ができます。
また、後ろからは猟師のコマが追いかけてきて、追いつかれると捕まってしまいます。
欲張って得点のどんぐりを集めるか、慎重に隠れて進むか。
時には手助けし、時には邪魔してくる他の森の動物達とふれあいながら、
誰よりも先にゴールの温泉を目指しましょう!
できたのなら早速紹介して、皆と遊びたいのが製作者というもの。
居酒屋にノリの良い人たちを集めて、初めて「KAKEYU」がプレイされました。
説明をほどほどに、要領を掴まないままやってみると、中々難易度が高く、
「ギャー!」「イヤー!」「死ぬー!」「作ったやつ絶対性格悪いー!」
という数々の褒め言葉をいただきました。
実際、ルールは簡単な方ですが、ゴールの温泉までたどり着くのは結構難しく、
途中で猟師がすごい勢いでやってくるので、程よい緊張感のあるゲームであることがわかりました。
とにかくここまで作っておいて、ルールに致命的な欠陥がある、ということはなかったので、一安心というところ。
あとはこれを今後どう活用していくかが考えどころです。
現在決まっているのはゲームマーケット大阪・東京への出店。
ブースの場所はJ07-08 (超重要)
そして鹿教湯温泉でのレンタルを本日より開始いたしました。
順調にいけば、近い内に販売も視野に入れる形となっています。
もし購入をご希望の方がいらっしゃいましたら、情報少々お待ち下さい。
最後に、制作にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今後も良い商品を作れるよう努力していく所存でございます。
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