夏戦!! 10周年たった今こそサマーウォーズを見よう!! ~アニメを利用した地域活性化~
さてさて、記念すべき『まるほログ』処女飛行でございます。
といっても何を取り上げていいものやら。
今までは上田市といっても丸子地域という限定された条件の中で記事を書いていたわけです。
そういった殻が外れると「さぞいろいろなことをネタにでき、簡単に記事を書ける」
と思っていたのですが、
いざ自由を与えられると、何を書けばよいのか迷ってしまい、中々手が動かない。
「自由な発想」とか「行動の自由」とよく叫ばれますが、あくまでそれは引かれたレールの上での自由なのかもしれません。
というわけで私も類にもれず、流行りに乗り、世論に揺られ、長いものにまかれつつ、
気楽なミーハーとして、いま旬なネタをお送りしたいと思います。
サマーウォーズ
作品情報
皆さんは『サマーウォーズ』 という映画を知っていますか?
この映画は2009年に公開された、日本の長編アニメーション映画です。
あれ旬なネタって言ったのに、10年も前の作品じゃん。
筆者、時間感覚バグってるんじゃないの?
と、皆さん思われるかもしれません。
確かに映画自体は10年前作品で、何を今さらというところなのですが、
実はこのサマーウォーズ、今が一番熱いんです。
まあその理由はあとで語るとして、
まずは映画を知らない人のために簡単に解説をしていくとしましょうか。
あらすじ
夏休み。数学が得意な気弱な少年・健二は、高校のあこがれの先輩・夏希に頼まれ、彼女の実家で休みを過ごすことになる。
楽しい夏休みとなるはずが、健二が遊んでいるネット上の仮想空間OZの異変に巻き込まれ、さらに被害は現実世界にまで波及。一夜にして世界的な大事件となってしまう。
健二と夏希とその家族は、OZの異変を起こした謎の人工知能「ラブマシーン」を止めることができるのか?
キャッチコピー
「これは新しい戦争だ。」(ティザーバージョン)
「つながりこそが、ボクらの武器。」(本ポスターバージョン)
監督
主な監督作品:『時をかける少女』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E7%94%B0%E5%AE%88
キャスト
小磯 健二 (声・神木隆之介 )
7歳、東京都内にある久遠寺高校の2年生。物理部に所属する、引っ込み思案で内気な性格の理科系男子。夏休みには友人と共にネット内をメンテするアルバイトをする予定だったが、ふとしたきっかけから憧れの先輩である篠原夏希に誘われ、長野県の上田市を訪れる。数学が特技だが、数学オリンピックの日本代表選に敗れ、代表になれなかったことを悔いている。しかしその特技が、やがて世界の危機に立ち向かう切り札に。
篠原 夏希 (声・桜庭ななみ)
18歳、篠原家の長女。陣内栄の曾孫(ひまご)にあたる。剣道部に所属する校内のアイドル的少女で、健二の先輩。夏休みに曾祖母(そうそぼ)である栄の誕生日を祝うために、長野県の上田市に行くことになる。しかし「今度来るときには、お婿さんを連れてくる」という栄との約束を果たすため、小磯健二に「フィアンセ」のバイトをお願いすることに。白いワンピース姿がすがすがしい美少女だが、天然ボケな一面も。
陣内 栄 (声・富司純子)
戦国時代から数百年以上続いている陣内家16代目の当主。曾孫(ひまご)まで四世代にわたる大家族の長である。90歳の誕生日を迎え、そのお祝いのため各地から大勢の親族が集まってくる。古武道の心得もあり、年齢を感じさせないバイタリティにあふれた老婦人。戦国時代に郷土のために尽くした祖先の気風を受け継ぎ、政財界にも幅広い人脈を持っている。突如現われた「フィアンセ」の健二を受け入れ、世界の危機に一族を率い立ち向かう。
池沢 佳主馬 (声・谷村美月)
13歳、栄の曾孫(ひまご)の一人。部屋にこもりがちで暗めなオタク少年に見えるが、じつは格闘ネットゲームの世界的チャンピオンで、電脳世界では「格闘王キングカズマ」を操る達人。世界的な企業をスポンサーにもつ、スーパープレイヤーである。
自分の実力には自信があり、その態度が原因で過去にはいじめられっ子だったことも。格闘ゲームを極めるために「師匠」の手ほどきで修行を続けている。(公式HPより)
ロケ地
このサマーウォーズに登場する町並みやシンボルは長野県上田市をモチーフにしています。
昨今のアニメは、実際の土地をそのまま使って作品の舞台とすることが多く、
いわゆるアニメの聖地化として地域活性化をはかる自治体もあります。
サマーウォーズはその先駆け的な時期に登場し、上田の魅力的な景色やシンボルを、
劇中で 登場させました。
上田市はそもそも映画のロケ地として非常に多くの作品が撮られている場所ですが、
それ以上に、戦国時代のスターといえる真田幸村とその父昌幸が暮らし、戦った歴史の街でもあります。
観光客数が桁違いに伸びたことは、上田市民の中で記憶に新しいでしょう。
そんな戦国の頃から伝わる歴史豊かな上田市の情景は、
武家の末裔である陣内家のイメージと重なり、作品と同調して大きな魅力を作り出しました。
劇中の丁寧な上田の描写は上田市民に強く愛され、10週年をむかえた今でも、
サマーウォーズは上田市の観光資源として利用されているのです。
感想
OZ(仮装現実)の世界
仮想現実(電脳空間)という題材は、ネットゲームやソシャゲ、VRなど、
今でこそメジャーなジャンルとなっていますが、
この作品が公開された2009年では、まだ物珍しさがあったような気がします。
仮想現実を取り扱った有名な作品を上げると、
「デジモンアドベンチャー」「グリッドマン」、洋画では「マトリックスシリーズ」、
最近のものだと「SAO」「レディプレイヤー1」などが上がります。
この手の作品の主人公が、ほとんど少年少女といった子どもたちです。
アニメ作品においては、中~高校生のいわゆるティーンエイジャーの主人公が好まれるのですが、
当然ながら、大人と子供で喧嘩すれば、知識的にも肉体的にも明らかに大人が有利です。
しかし舞台をゲームにもってくれば、むしろ精通しているのは子供の方で、
精神的にも知識的にも成熟していないティーンエイジャーでも、
世界規模の敵と対等に戦えるわけですね。
サマーウォーズは、そんな世界規模の事件をおこした人工知能「ラブマシーン」と戦う、まさに戦(ウォーズ)なわけですが、
立ち向かうのはとある普通の家族であり、
おまけに電脳空間で激しいバトルを繰り広げていても、
現実では夏の暑さに汗をかきながら、古ぼけた日本家屋でパソコンを叩いている、
というのが分かりやすく対比的にかかれていて、はたから見ればゲームを遊んでいる子供にしか見えないというのが面白いんですよね。
敵であるはずのラブマシーンも、その性能上、ノリノリでゲーム対戦してくれるし、
ただの一般人でも、OZの世界の中なら過剰な演出によるアクションも無理なくできる。
非常に理にかなった世界観だと思いました。
個人的な感想
とにかく丁寧で面白い、アニメーション映画の優等生って感じです。
逆にいえば少々パンチに欠けるともいえます。
仮想空間の映像表現も、アバター同士の戦いも非常にデジタルな魅力が詰まっているし、
それと対比した現実世界のストーリーラインも丁寧で、主人公や侘助が家族になっていく過程も分かりやすい。
ですが、どこかハジケっぷりがないというか、こちらを仰天させる展開やインパクトが今ひとつ足りない。
例えば同じ監督の「デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム」は、同じ電脳世界を扱った作品であり、
敵や終盤の展開などはサマーウォーズとほぼ同じように物語が進みますが、
オメガモンという最強のカードの登場によって、終盤の見どころを掴んでいます。
人気キャラが出る、誕生すると視聴率が上がるという、キャラクター映画のズルいところですね。
同じアニメ枠の「君の名は」では、彗星によるヒロインの死が先に描かれることによって、視聴者側に最後まで見なくては、という使命感のような引きつけを与えます。
まあ、前情報ありきのキャラクター映画と違い、
映画一本ですべてを完結させ、妙なピーキーさを出すことなく、高い完成度を誇っているといえます。
バイクで言えば「HONDA」と「KAWASAKI」のどっちを選ぶか?
「プレーステーション」か「セガサターン」どっちで遊ぶか?
答えは人それぞれなわけです。
まさに夏休み、家族で団らんしながら、見るのに良い映画なんじゃないかなと思います。
上田市でサマーウォーズ10周年を楽しもう!
サマーウォーズは今年で公開10週年を迎え、
そのロケ地ともいえる長野県上田市では、数多くのイベントが開催されます。
また昨年公開された、細田守監督の「未来のミライ」を始めとする、
日本で唯一の巡回展として上田で開催しています!
ファンならもちろん、映画好きの人ならばぜひ抑えておきたい企画ですね!
これらは9月1日まで続き、まさに夏限定のイベントとなっています。
来ていただいて映画を見るもよし、一度見直して、遊びに来ていただいてもよし!!
せっかくなので各動画サイトのリンクを貼っておきますね。
サマーウォーズを動画フルで楽しめる方法!!
dTV ※無料視聴期間あり
U-NEXT ※無料トライアルあり
来週7月19日ならば、なんと金曜ロードショーで見れちゃうぜ!
やったー!
特に、スマホを利用したデジタルスタンプラリーは、
映画を一度見ていないと間違いなくクリアできない鬼畜難易度です。
つまりクリアできる人が少ないので、
クリアさえすれば特典ゲットの確率が格段に上がります!!
皆んなもぜひ上田にきて、サマーウォーズを楽しんでいってくださいね!!
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